ネット上の写真から場所を特定する方法|無料ツールと探偵の活用法を解説

今回は、ネット上で出ている写真から位置情報が特定できるかどうかについて説明します。結論から言うと、ソーシャルメディアのInstagramなどで公開した写真には、位置情報が自動削除されています。そのため、ソーシャルメディアの写真のEXIF情報から位置を割り出す裏技は現在は通用しません。ただし、有名なオブジェクトや観光地が写っている場合は、画像検索で所在特定できます。それ以外は、基本的には根気強く地道に検索や調査をしていくしかありません。

Google画像検索で類似画像を探す

Google画像検索は最も手軽で効果的な方法の一つです。以下の手順で効果的に活用できます:

  1. Google画像検索ページにアクセス
  2. カメラアイコンをクリックして画像をアップロード
  3. 検索結果から類似画像や関連情報を確認
  4. 必要に応じて画像の特徴的な部分を切り取って再検索

 

写真全体ではなく特徴的な部分を切り取って検索したり、検索フィルターを活用することで精度を高めることができます。検索結果の「類似の画像」や「この画像に関連するページ」も重要な手がかりとなります。

画像検索サイト・アプリを活用する

GeoSpy

GeoSpyは、1枚の写真をAIが解析して「どこで撮ったか」を高い精度で特定するツールです。軍や警察や調査会社などが使うサブスクリプションベースの高性能な有料バージョンもありますが、無料バージョンを紹介します。

Lenso.ai

Lenso.aiは、画像をアップロードすると似ている画像や顔、場所をAIで探してくれるサービスです。写真から簡単に情報を調べたり、重複画像の確認もできます。

TinEye【ティンアイ】

TinEyeは逆画像検索に特化したサービスで、過去の類似画像を時系列で検索できます。画像の初出や使用履歴を追跡することができ、古い画像や著作権に関する情報を調べる際に特に有効です。

Yandex【ヤンデックス】

ロシアの検索エンジンYandexの画像検索は、特に人物や物体の認識精度が高く、旧ソ連圏など西側検索エンジンが弱い地域の画像検索に優れています。他の検索エンジンで見つからない場合に試してみる価値があります。

Yahoo!画像検索

Yahoo!画像検索は、Googleとは異なるアルゴリズムを採用しており、同じ画像でも違った検索結果を得られるのが特徴です。特定の写真について幅広い結果を確認したい場合や、Googleで見つからないパターンを探す際に有効です。

SmallSEOTools画像検索

SmallSEOToolsの画像検索は、複数の検索エンジンの結果を同時に表示できるサービスです。1回の検索でさまざまな検索エンジンの結果を比較できるため、効率的に画像の出所や類似画像を調べたい場合に便利です。

その他の有用な無料ツール

1Google Earth / Mapsストリートビュー、3D地形
2Yandex Images旧ソ連圏などの画像検索
3TinEye過去の類似画像を時系列で検索
4SunCalc影・太陽位置の解析
5InVID-WeVerifyEXIF、リバース検索の統合ツール
6Bellingcat OSM SearchOpenStreetMapの特徴物検索
7MapillaryKartaView クラウドソース画像データベース
8PeakVisor / PeakFinder山稜ラインの照合
9EXIF.toolsブラウザでEXIF情報確認

SNSの投稿・タグを活用する

SNSでの情報収集

写真の背景に写っている店名や建物名をキーワードにして、SNSで検索する方法も効果的です。Instagramの位置情報検索やTwitterのハッシュタグ検索を活用することで、同じ場所で撮影された他の投稿を見つけることができます。

位置情報の制限について

スマートフォンで撮影された写真には通常EXIFデータが含まれており、その中にはGPS座標も記録される場合があります。ただし、プライバシー保護の観点から、多くのSNSプラットフォームでは投稿時に位置情報を自動的に削除しています。一部のTwitter投稿やブログ記事の画像では位置情報が残っている場合もありますが、これは稀なケースです。

背景やランドマークを手がかりにする

写真に写っている建物、山、五重塔などの特徴的なランドマークを手がかりに場所を推測する方法も有効です。特に日本国内の写真であれば、特徴的な建築物や自然の景観から地域を絞り込むことができます。

Googleマップの「ストリートビュー」機能を使えば、推測した場所の実際の景観と写真を比較でき、撮影場所の確定に役立ちます。また、Googleマップの衛星写真と航空写真も、建物の配置や地形の確認に有用です。

SNSや掲示板で質問・拡散する

探偵に依頼すると場所特定は可能?費用の相場も解説

探偵が行う写真からの場所特定調査

探偵による場所特定調査では、一般の方が使える無料ツールとは異なる専門的な手法が用いられます。有料のOSINTツール、現地での聞き込み調査、専門的なデータ分析、探偵業界のネットワークを活用した情報収集など、多角的なアプローチで調査を進めます。

探偵は調査のプロとして、わずかな手がかりから情報を読み取る技術と経験を持っています。写真の構図、影の角度、建物の特徴など、一般の方では見落としがちな細かい情報も調査の手がかりとして活用します。

手がかりが少なくても特定できる?探偵の調査方法

探偵による調査の強みは、限られた情報からでも系統的に調査を進められることです。例えば、写真に写っている車のナンバープレートの地域名、電話番号の市外局番、看板の文字の特徴など、様々な要素を組み合わせて場所を絞り込んでいきます。

さらに、探偵業者によっては、日本国内や国際的な同業者とのネットワークを持っていて、遠方の調査であっても現地の協力者を通じて効率的に情報収集を行うことができます。

探偵に依頼した際の費用相場

探偵による場所特定調査の費用は、調査の難易度や必要な時間によって大きく変わりますが、一般的には1回の調査で数万円から数十万円程度が相場となっています。

多くの探偵事務所では無料見積もりを提供しているため、まずは相談してみることをお勧めします。調査内容や期間、必要な人員などを詳しく検討した上で、適切な費用を提示してもらえます。

信頼できるプロに無料相談する

探偵に依頼するときの注意点

写真からの場所特定を行う際は、必ず以下の倫理・法的ガイドラインを遵守することが重要です。

プライバシー保護の徹底

プライバシー法の遵守 – 顔や車両ナンバーを共有する前に必ずマスク処理を行い、個人のプライバシーを保護しましょう。

個人情報保護法の遵守 – 調査が個人情報保護法やプライバシー侵害にならない範囲で行われることを確認し、正当な目的での調査であることを明確にする必要があります。

調査の信頼性確保

証拠保全の徹底 – 裁判所やコンプライアンス部門は再現性を重視します。調査過程の詳細な記録を残すことが重要です。

写真から場所を特定する方法を理解し、自分に合った選択をしよう

写真から場所を特定する方法には、無料で試せる手法から専門的な探偵調査まで様々な選択肢があります。まずはGoogle画像検索やSNSの活用など、無料で利用できる方法を体系的に試してみることをお勧めします。

これらの方法で特定できない場合や、より確実な結果が必要な場合は、探偵への依頼を検討するのも有効な選択肢です。ただし、どの方法を選ぶ場合でも、違法行為にならない範囲で調査を行い、個人のプライバシーを尊重することが最も重要です。

適切な手法を選択し、倫理的なガイドラインを遵守することで、安全かつ効果的に写真からの場所特定を行うことができます。困った時は専門家に相談することも重要な選択肢の一つとして覚えておきましょう。

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