企業信用調査
by Japan PI
企業信用調査とは
企業信用調査の概要
企業信用調査とは、取引先・投資先・提携先となる法人について、登記情報、財務内容、株主・実質的支配者、事業実態、訴訟・行政処分歴、経営者の経歴と評判、そして反社会的勢力との接点の有無までを多角的に検証し、取引に伴うリスクを取引前に可視化する調査です。
日本には信用調査会社が複数存在し、与信管理の実務で広く利用されています。しかし、これらのレポートは基本的に対象企業自身の申告を主たる情報源としており、申告内容そのものが虚偽である場合や、登記上は健全に見えても実質的支配者が背後に隠れている場合には、リスクを検知できません。実際、学歴や経歴まで偽って企業データバンクに登録していた詐欺的事業者の例は、決して珍しくありません。
当社の企業信用調査は、公開情報の収集にとどまらず、閉鎖登記簿の遡及、役員異動履歴の分析、関係法人のマッピング、現地実査、業界関係者へのヒアリング、特殊データベースによる要注意人物照会を組み合わせ、「書類上の企業像」と「実態」の差分を明らかにします。
具体的な調査内容
- 登記情報(現在事項・履歴事項・閉鎖登記簿)の取得と遡及分析
- 財務内容および提出資料の整合性検証
- 実質的支配者・株主構成の解明
- 本店・事業所の現地実査(実在確認・稼働状況の記録)
- 反社会的勢力チェックおよび要注意人物データベース照会
- 海外関連法人の調査(WAD/CII 国際ネットワーク経由)
よくあるお悩み
このようなお悩みはありませんか?
取引先の実態が見えない
新規取引先から大口の発注があったが、事業実態が確認できない。本店所在地がバーチャルオフィスで、稼働の痕跡が見えない。
提出資料の信憑性に疑いがある
決算書や会社案内は提出されたが、内容の裏付けが取れない。信用調査会社のレポートは申告ベースで、判断材料として不十分。
背後関係が読めない
登記上の代表者と、実際に交渉に出てくる人物が異なる。背後に反社会的勢力や仕手筋の影響があるとの噂を聞いた。
M&A・出資の判断材料が足りない
対象会社の簿外債務・係争リスク・経営陣の素性を、開示資料以外の情報源から検証したい。
海外の取引先を調べる手段がない
海外法人が相手で、日本国内からは登記も評判も確認できない。海外本社への説明資料も英語で必要。
説明責任を果たす根拠がない
与信限度額の設定や取引継続の判断について、稟議・取締役会・監査に耐える客観的根拠を残したい。
調査会社を活用する最大のメリット
「申告情報」ではなく「検証済みの実態情報」で判断できる
社内の営業部門や与信管理部門が行うリサーチは、多くの場合、取引先が提出した資料と公開情報の突合にとどまります。しかし、取引を意図的に欺こうとする相手は、まさにその「提出資料」を偽装します。
調査会社は、閉鎖登記簿の遡及、過去役員の追跡、現地実査、第三者ヒアリングという、依頼者自身では実施が難しい手法を組み合わせて、その偽装を剥がします。
第三者機関の報告書がもつ意味
- 第三者による調査報告書は、社内稟議・取締役会での説明責任、金融機関や株主への説明、訴訟に発展した際の証拠資料として、社内調査にはない客観性を持ちます。
- 「調査を尽くしたか」が問われる場面において、この差は決定的です。
当社は公安委員会に探偵業開始届を提出した届出業者です。
法令の範囲内で適正に調査を実施します。加えて、日英バイリンガル体制により、海外本社への英文報告書の同時提出が可能です。
主な調査サービス
主な調査サービス
01
企業登記・沿革調査
現在事項・履歴事項・閉鎖登記簿を取得し、商号変更、本店移転、役員異動、増減資の履歴を遡及分析します。「登記から消えた過去」を復元することが調査の出発点です。
02
財務・信用情報の検証
各信用調査会社のレポート、決算公告、官報、提出決算書を突合し、矛盾点を抽出します。申告と公的記録の差分こそが、検証すべき論点です。
03
実質的支配者・株主構成の解明
登記上の代表者の背後に、実質的支配者が存在しないかを検証します。名義人を立てて身元を隠す構造は、現在の主流です。
04
現地実査(サイトビジット)
本店・事業所・工場を実地に確認し、実在性、稼働状況、看板・従業員・来訪者の状況を写真とともに記録します。
05
反社チェック・要注意人物照会
暴力団・元暴力団・総会屋・会社ゴロ・反市場勢力などを含む、約300万件の要注意人物・団体リストと照合します。
06
レピュテーション・業界内ヒアリング
取引先、元従業員、同業者などへのヒアリングにより、書面には残らない評判・支払状況・トラブル歴を把握します。
07
海外関連法人の調査
海外の企業信用データベースや、各国のローカルエージェントのネットワークであるWAD(世界探偵協会)およびCII(国際調査協議会)のネットワークを通じ、現地調査会社と連携した越境調査を実施します。
08
英文報告書の作成
海外本社・グローバル法務部門・投資委員会への提出を前提とした英文報告書を作成します。証憑の英訳添付にも対応します。
調査事例
調査事例
事例①
上場企業との取引継続判断(中堅商社A社)
事案の概要
中堅商社のA社は、東証グロース市場に上場する半導体部品メーカーB社と取引していましたが、B社の業績が悪化し、「背後に反社会的勢力の影響がある」との噂が業界内に流れていました。B社の現代表者・川崎氏はヘッドハンティングで招聘された人物で、経営手腕にも疑問が持たれていました。A社は社内稟議を経て、反社チェックを含む徹底した企業信用調査を当社に依頼しました。
調査のポイント
現役員のみを対象としたスクリーニングでは、この種の構造は検出できません。問題は「今の役員」ではなく「過去に在籍し、登記から消えた人物」の側にあることが多いためです。
当社の調査対応
川崎氏を含む現役員に反社会的勢力の登録者は確認されませんでした。しかし、過去の役員名簿を遡ると、逮捕歴のある金融ブローカーが運営するコンサルティング会社の役員に就任していた人物が浮上しました。オンライン記事上ではその逮捕歴はすでに削除されていましたが、特殊データベースでの照会により、当該ブローカーが証券取引法違反容疑で過去に逮捕されていた事実が確認されました。さらにその背後を洗ったところ、反社会的勢力からの融資を受けていた形跡も判明しました。
現役員による不正は確認されなかったため取引は継続されましたが、A社は「取引継続の判断に至った根拠」を報告書として保持し、稟議・監査対応の裏付けとしました。
事例②
海外投資家によるプレ投資デューデリジェンス
事案の概要
米国のプライベート・エクイティ・ファンドが、日本のヘルスケア関連スタートアップへの出資を検討していました。同社は急成長を喧伝していましたが、財務資料の一部に不自然な点があり、ファンドは日本国内での独立検証を当社に依頼しました。
調査のポイント
海外投資家にとって、日本の登記制度・商業登記の遡及可能性は、ほとんど知られていません。閉鎖登記簿という「捨てられていない記録」の存在こそが、日本案件における最大の武器です。
当社の調査対応
登記の遡及調査により、同社が過去2年間で3度の本店移転と2度の商号変更を行っていたこと、また創業者が過去に別事業で破産した法人の代表者であった事実が判明しました。本店所在地の実査では、登記上の住所がレンタルオフィスであり、常駐従業員が存在しないことを確認。取引先として提示されていた企業のうち2社へのヒアリングにより、実際の取引額が提示資料の記載を大幅に下回ることが明らかになりました。
報告書は英文で作成し、証憑写真と登記原本の翻訳を添付して提出。ファンドは出資を見送り、想定損失の回避に至りました。
調査料金
料金の目安
企業情報調査
¥100,000~
- データベース調査
- 組織内の支配者調査
- 業績調査
- 取引銀行調査
- 取引先・販売ルート調査
経営者・役員などの身辺調査
¥100,000~
- 経歴調査
- 家族調査
反社コンプライアンスチェック
¥30,000~
- 国内反社会勢力との関与調査
- 海外コンプライアンスデータチェック
調査に利用するデータベース例
- 政治密接交際者リスト:1,600,000名以上、250以上の国と地域の政治密接交際者
- 要注意リスト:20以上の出入港禁止、要注意リスト(FBI、世界銀行、インターポール)
- 有害メディア:35,000以上の新聞記事のスクリーニング
- 写真:600,000以上の個人写真
※料金はすべて税別です。諸経費には消費税がかかりません。
- 制裁リスト:リアルタイムのすべての主要な制裁リスト
- 執行リスト:1,300以上の金融執行機関のモニター結果
- 裁判所:多国間の記録調査
よくあるご質問
よくあるご質問(FAQ)
信用調査会社のレポートと何が違うのですか?
信用調査会社のレポートは、対象企業自身の申告と公開情報を中心に構成されています。網羅性とコストパフォーマンスに優れる一方、申告内容が虚偽である場合や、実質的支配者が意図的に隠されている場合には限界があります。当社の調査は、閉鎖登記簿の遡及、現地実査、第三者ヒアリング、要注意人物データベース照会を組み合わせ、申告と実態のギャップを検証する点が異なります。両者は代替関係ではなく、補完関係にあるとお考えください。
対象企業に調査していることを知られませんか?
調査は原則として対象に接触しない手法(ノンインタルーシブ)で実施します。現地実査や周辺ヒアリングを行う場合も、調査目的や依頼者が特定されないよう細心の注意を払います。ただし、手法によっては察知されるリスクがゼロではないため、事前に想定リスクと調査手法をご説明し、ご了承をいただいた上で進めます。
費用と納期の目安を教えてください。
登記・データベース照会を中心とした基本調査であれば数営業日、現地実査やヒアリングを含む詳細調査では2〜4週間程度が目安です。費用は調査項目の組み合わせによって変動します。過去に実績のある調査内容については、概算費用を無料でお伝えしています。まずは無料相談にてご要望をお聞かせください。
海外の企業も調査できますか?
可能です。当社はWAD(世界探偵協会)およびCII(国際調査協議会)に加盟しており、各国の提携調査会社と連携して調査を実施します。海外の多くの国では調査業がライセンス制であり、クレジットレポートや訴訟記録など、日本よりアクセス可能な情報が多い場合もあります。ただし内戦・政情不安のある地域など、対応が困難な国もございます。
報告書は裁判で証拠として使えますか?
当社は訴訟を見据えた報告書作成を前提としており、情報源・調査日時・調査手法を明記した形式で提出します。最終的な証拠採用の可否は裁判所の判断となりますが、証拠資料として耐えうる形式・内容での作成を標準としています。必要に応じ、顧問弁護士の先生と事前に報告書の要件をすり合わせることも可能です。
報告書は英語でも作成してもらえますか?
はい。当社は日英バイリンガル体制の調査会社であり、日本語・英語の双方で報告書を作成できます。海外本社やグローバル法務部門への提出を前提とした案件も多数手がけています。
よくあるご質問
調査の「限界」についての事前説明
企業信用調査において、「リスクが存在しないこと」を100%証明することは原理的に不可能です。当社は、どの範囲を、どの情報源で、どの手法により確認したか、そして何が確認できなかったかを報告書に明記します。
この「確認できなかった範囲」の明示こそが、依頼者の意思決定の質を高めます。無条件に「問題なし」と断言する調査会社よりも、限界を率直に開示する調査会社を信頼していただきたいと考えています。
ご依頼までの流れ
ご依頼までの流れ
1
無料相談
電話やメールでご状況をお聞きします
2
見積もり
案件に応じた個別お見積りを提示します
3
ご契約
契約書・請求書を発行してご契約します
4
調査着手
調査対象の情報をもとに調査を開始します
5
最終報告
調査経過と結果を記録した報告書を提出します
免責事項
本サービスは、依頼者に対して調査の実施とその結果の報告を提供するものであり、特定の結論・結果を保証するものではありません。調査の結果は、案件の性質、情報の残存状況、対象者・対象法人の所在状況によって異なります。調査着手前に、担当者より見通しを率直にご説明いたします。
当社は、公安委員会に「探偵業開始届」を提出した届出業者であり、探偵業法および個人情報保護法をはじめとする関連法令の範囲内で業務を行います。差別につながる調査項目、および違法な手段による情報取得は、いかなる依頼者・目的であってもお受けしておりません。