プロの素行調査:日米探偵比較とプロと素人の違い

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以前「自分でできる身辺調査」方法を紹介いたしました。今回は、探偵業のプロが行っている素行調査の方法の一部をお伝えします。海外の探偵業者とも取引、交流がある当社ならではの日米比較考察も記載しております。

アメリカの素行調査と日本の素行調査

アメリカの探偵業者の行動調査の業界では、調査員は1名で活動するのが基本とされています。

アメリカの行動調査の業界では浮気調査は少なく、最も多いのは保険の不正受給者の行動監視です。保険の行動調査では、傷害があって業務ができないはずの対象者が、実際は何不自由なく日常生活を送っていたりする証拠を狙う調査です。(なお、Japan PIでも同等の保険調査を行っています。)

そうした調査では、対象者が自宅から外出した所を追跡し体の状況を動画で撮影するのが主目的です。

このジャンルでは浮気調査と違い最初から最後まで徹底的に追跡するというよりも、自宅から何時頃に出るかを予測し効率よくビデオを撮影する調査員が、スキルの高い調査員とされます。

一方、日本では、素行調査は2名で行うのが基本とされます。日本の素行調査の調査員は浮気調査が中心業務となります。浮気調査の目的はホテルや建物に男女で出入りする時の撮影です。男女が接触する瞬間まで追跡が成功しないと評価を得られません。またあらゆる状況でクリアな映像を取得しなければなりません。

日本人がもともと手先が器用な民族と言われています。その影響もあり日本の調査員の撮影のクオリティは世界でトップレベルだと思われます。

日米の野球と探偵

探偵の行動調査の日米の違いは、野球を例に考えるとわかりやすいです。日本はアメリカから野球を輸入してほぼ同じルールで同じスポーツをやっています。しかしながら、プレイのスタイルや考え方や、選手の能力の評価方法、選手の指導方法まで、様々な違いが生じています。

大まかに言うと、日本はチームプレーを重視し、科学的なトレーニングより精神論を重視した考え方が根底にあります。アメリカでは選手の評価の統計方法が非常に発達しています。選手たちはチームプレイよりも個人のスキルを磨く方にフォーカスしています。また、科学的なトレーニング方法については、アメリカの方が、日本よりもかなり発達していることは異論がないでしょう。

探偵業界においても、日本の素行調査の調査員たちは、チームプレイが優れています。調査員が2名や3名でチームとして動いた時に日本人は能力を発揮すると思われます。一方で、日本の行動調査の調査員は一人一人のスタンドプレー的なスキルがあまり磨かれていない傾向があります。

調査員一人で行動調査を行うことがタブー視されている日本では、それも当然です。また最先端のガジェットが出てきていますが、日本では情報機関が利用する器具などの民間使用が認められにく背景もあり、発達が遅れていると言わざるを得ません。

素行調査の追跡が途切れやすいポイント

素行調査が途切れやすいポイントについて説明します。プロがどのように対処しているか、あるいは、プロでも継続できなくなる状況、つまり、不可抗力り調査を中断せざるをえない状況について解説します。

行動調査では見失いやすい状況がいくつかあります。人混みにより見失いやすい場所、予測不能な交通手段の使用、対象者の過度な警戒による逃走など、困難な場面はいくつもあります。具体的な場面としては以下のようなものです。

  • 対象者が徒歩で移動した後に急にタクシーに乗車したり誰かが車両で迎えに来たりする場合
  • 空港から航空機に搭乗する場合(フライトが満席だと同じ航空機に搭乗できない)
  • 数万人人以上の観衆が来るスタジアムなどへ入った場合
  • 対象者が調査されることを予想して警戒している場合
  • 対象者が帰宅する最寄り駅に自転車が置いてあった場合
  • 帰宅する住所を突き止める時にオートロックのマンションに入った場合
  • 深夜の薄暗い路地を対象者が歩く場合足音や物音で近くに誰かがいることを察知される
  • 対象者がデパートでショッピングし、エレベーターに何度も乗り降りする場合(他の訪問客が同じエレベーターにいない場合、調査員が特定されてしまう可能性がある)
  • 対象者が通勤ラッシュ時の満員電車などを乗り降りする場合
  • 対象者が無謀運転で、黄色信号を突っ切った場合
  • 対象者が関係者以外立ち入り禁止の大規模な工場施設や軍事施設などに入った場合

このようなケースをどう対処し、尾行を継続させるかがプロの腕のみせどころです。

対象者が空港へ行き、航空機に搭乗した場合で、その航空機が満席だった場合は、どうがんばってもそれ以上追跡は困難です。行き先の空港近くに、支店や提携先の調査会社があり、連携できる場合も中にはありますが、全ての状況でうまくいくとは限りません。

無謀運転をする車両の追跡の場合、交通違反や交通事故の危険性があります。警察や救急車のような緊急車両としての走行ができない以上、プロの探偵でもどんな状況でも必ず最後まで追跡できるという保証はありません。

ドラマや映画の世界と現実は違います。依頼者側でもそのことを理解して、素行調査を依頼しなければなりません。

素行調査で何がわかるか

探偵調査員がプロとして素行調査を行う場合、対象者が外出した時にどのような行動をするか、また対象者が誰と接触するかを観察することが主な目的です。

朝ゴミを捨てた時に、ゴミを回収して中身を分析することも業務の一つです。対象者が誰かと接触した場合は、相手に追跡を切り替えて相手の身元を判明させます。具体的には、相手が対象者と分離した後に、接触人物にマークを切り替え、落ち着くところまで尾行します。そして、帰宅した自宅や入った勤務先などから身元を判明させるということです。

対象者が外出した場合に立ち寄り先を割り出します。労災などで休業補償給付中の対象者の場合は体の健康状態を観察します。店舗に入った場合は何を購入したかなど確認します。対象者が喫茶店やレストランで接触人物と会話をしている場合は、なるべくその中へ潜入し、会話の内容を聞き取ります。対象者が電車で移動している際に、携帯電話を操作している場合、探偵調査員が携帯の操作内容を傍受できる場合もあります。
対象者が接触してはいけない人物と接触した場合は、その証拠映像を撮影します。浮気の問題であれば、浮気相手との接触です。また不正社員の素行調査であれば、贈収賄の相手や競合他社の社員との接触の証拠映像を撮影します。また、勤務時間中に業務以外のことをしている場合、その状況を撮影します。

詳しい事例はこちら「社員の素行調査で何が分かる?」

尾行張り込みだけをミスなくこなせれば、探偵業者としては不足がありません。しかし、ゴミを確認したり、調査員が、携帯電話の画面を確認したり、会話を傍受したりするプラスアルファの意欲があれば、より収穫の多い素行調査が実現します。

素行調査を業者に頼む際の探偵を選ぶポイントをこちらにまとめております。

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