海外探偵の専門用語と文化的背景

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西側諸国の調査業の分類

探偵」と「興信所」、あるいは一部・二部・三部という言い回しが日本独自のものであることは、以前の記事でご紹介しました。海外に目を向けてみると、例えばシャーロックホームズの舞台となっているイギリス、および英語圏の国々では、日本のような探偵と興信所の違いとは別に、探偵の派生業種がたくさんあります。今回は、西欧諸国の調査業の分類についてご紹介します。

英語圏では、調査業を行う探偵的な業務は、全て「Private Investigation (プライベート・インベスティゲイション)」と呼ばれます。略称として「PI」と言われます。俗称で「sleuth(スルース)」「gum shoes(ガムシューズ)」などと呼ばれたりすることもあります。

日本と大きく違う点は、調査業に関連する派生した職業分類が、いわゆる探偵や興信所以外に多数あるということです。

Process Server (プロセスサーバー)

裁判所の書類を送達する職業を、プロセスサーバーと呼びます。日本人には全くピンとこないと思いますが、裁判所の送達は手渡しをするのが基本となり、住所を確認や外出時間の確認の調査などが必要となります。したがって、プロセスサーバーは探偵の登竜門的な職業となります。プロセスサーバーはライセンスというよりは届出制に近い扱いとなっています。

Repo Man(レポマン)

正式には、Repossession Agentです。ローン組んだ車両の支払いが滞った時に、車両を差し押さえる専門の職業があります。これをリポジションと言い、通称「レポマン」とも呼ばれます。これも日本人には全くピンとこない職業ですが、アメリカではこの職業にスポットライトを当てたドラマや映画が多数あります。債務者の所在を調整したり、車両の位置を行動調査で確認したりする調査業務が、この職業の中心業務となります。

Dead Collector(債権回収業者)

債権回収専門のデッドコレクターという職業もあります。債権回収に際しては、債務者の所在調査が必要となるため、調査業務が業務全体の過半数を占める業務となります。

Bounty Hunter(賞金稼ぎ)

保釈中に逃げた犯罪者の所在を捜索し、逮捕する業務があります。

これはバウンティハンター、日本語では「賞金稼ぎ」と呼ばれます。逃げた犯罪者を捜索・逮捕して、警察署に連行する業務です。この職業でも、調査業務が中心となります。

相続人ハンターは、被相続人の所在が不明となっている独居老人等が他界し、遺産相続がすぐにできない案件で、相続人の所在を成功報酬で判明させる業者です。成功報酬で活動するのが慣例のため、賞金稼ぎに近い存在です。遺産相続専門の裁判所や弁護士、管財等の人脈や相続不能案件の公示等から、仕事を見つけます。複数の相続人ハンターが同じ案件で賞金を狙ってる場合もあり、早い物勝ちで、同業者と熾烈な競争をしながら賞金を得ていきます。

調査業者の活動範囲が広い西側諸国

上記のように、調査業における派生業務のバラエティを見ていただければ、西側諸国では調査業者の活動範囲が日本より格段に広範囲であり、調査業者の存在が社会に深く浸透していることがわかるのではないでしょうか?

日本とアメリカの違いで言うと、アメリカでは日本のように浮気調査は多くありません。映画『ナイスガイズ』のレビューでもご紹介した通り、ほとんどの州で、離婚に際しては「ノーフォールトロー」が制定されています。つまり、離婚の際に有責配偶者がどちらかとか、慰謝料請求がいくらといった決定がありません。離婚したいという意思がどちらかにあれば、原因は関係なく離婚を認めますが、その代わり財産分与や親権や、面接交渉権を厳密に定めなさいという法律です。この法律の下では、浮気調査をして証拠を取ってもお金にはなりません。したがって、必然的に浮気調査の人数が少なくなるわけです。

浮気調査は少ない一方で、アメリカでは、保険請求に関する行動調査のニーズが非常に多くあります。保険不正受給の疑いのある人物に対しての行動調査は、日本でいう浮気調査ほどの規模があり、大半の現地調査員が関わっている業務と言えるでしょう。

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