銀座の夜とポーターたち|東京の探偵

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銀座は、百貨店や高級ブランドショップなどが立ち並ぶショッピングのメッカです。夜は高級クラブが密集しており、日本を代表する繁華街になります。1992年より東京を拠点としている探偵が、プロの目線で銀座エリアを分析・解説します。

銀座の調査は車両NG

まず、銀座の高級クラブは風営法の営業時間を遵守しているため、遅くても深夜1時までには閉店します。そのため、探偵としてはターゲットが動く午前〇時から一時までが気を抜けない時間になります。

銀座では、クラブのホステスや客の車両の鍵を預かって、路上駐車を管理する「ポーター」と呼ばれる従業員がいます。ポーターは複数の車両を預かっており、駐車違反にならないように車両の順番を入れ替えながら、営業時間内はずっと路上に立っています。銀座周辺では、ポーターが70人程度いると言われています。たまに警察が車庫法違反などでポーターを摘発することがありますが、実質的にはほぼ野放しです。ポーターのシステムがあるせいで、銀座の路上にはいつも駐車車両が数珠繋ぎになっています。さらに、他のエリアから大量のタクシーが乗り入れてきているため、常に渋滞しています。

このような事情から、尾行や張り込みを行う探偵としては、対象者が銀座の高級クラブに繰り出した場合、車両での張り込みはほぼ不可能となります。

徒歩での監視も「ポーター」に注意

車両を諦めて徒歩で監視する場合、今度は高級クラブに雇われているポーターと路上でバッティングしてしまいます。ポーターは路上駐車の管理料を収入源としていますが、常連客をいち早く見つけてエスコートし、チップを稼ぐという黒服の役割も担っています。仕事自体が車庫法違反などで摘発される可能性もあり、背後に反社会的勢力の影響があるとも言われています。このため、調査員が張り込むと、ポーターたちの警戒心を煽ることになります。

そうした意味で、ポーターに意識されないよう、さりげなく張り込むことが非常に重要になります。張り込む場所を定期的に配置転換したり、対象者が外出したタイミングでの撮影もバレないように注意しつつ、なんとかだましだまし、その場をしのぐ必要があります。

高級クラブの客やホステスが帰って行く時は、決められたタクシー乗り場が存在しており、そこまで歩いて移動するのが普通です。現場の調査員は、タクシー乗り場の位置を事前に把握しておいて、余裕を持って追跡用のタクシーを拾う準備をします。

ちなみに、銀座周辺にはラブホテルがありません。隣接する新橋には数軒ほどラブホテルがありますが、銀座でラブホテルを探している場合、渋谷まで移動することが多いと思われます。

銀座の反社会的勢力とは

ポーターに呼び止められて口論になったりすると、背後で統括している反社会的勢力が出てくる可能性もあります。ただ居座るだけでもポーターからの視線を浴びるなかで、なんとかして必要以上の警戒心を与えないことがとても重要になります。

銀座に本拠を置く暴力団に、小林会があります。指定暴力団・住吉会の2次団体で、右翼団体・日本青年社の母体でもあります。

山口組系の国粋会も、本拠は東京都台東区千束ですが、銀座の高級クラブからみかじめ料を徴収していて逮捕された事件が、2017年に報道されています。銀座の支部については住所が公開されていません。

東京都内における調査はJapan PIへ

尾行や張り込みを行う探偵業者としては、闇社会の連中に被害妄想を起こさせないよう注意する必要があります。銀座はポーターのシステムや、タクシー乗り場といった条件が他の繁華街とは異なるため、独特な対応を迫られます。東京の探偵業者は、こういった土地にまつわる事情をよく理解した上で、柔軟に調査を遂行する必要があります。Japan PIでは、東京の土地を知り尽くしたプロフェッショナルが調査を行います。

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