DNA 鑑定による浮気調査

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DNA

芸能人妻の不貞行為訴訟で、証拠として、探偵業者が浮気相手のDNAサンプルを入手した事案を紹介します。

夫は、妻と、不貞相手(以下、A氏)に対して、550万円の損害賠償を求めて提訴しています。 

不貞行為の証拠は、妻のスケジュール帳に書かれていたA氏の苗字の頭文字とハートマークと、妻が所持していた女性用性玩具「ウーマナイザー」、そして、性玩具のDNAとA氏のDNAが一致したとされる鑑定結果です。しかし、裁判では、妻と、A氏は不貞行為を否定しています。

割り箸からDNAサンプルを入手

DNA鑑定結果には、夫が雇った探偵が、A氏がラーメン屋で使用した割り箸から採取した体液サンプルが使用されました。夫は、探偵に約2週間尾行調査を依頼しましたが、妻とA氏の接触は確認できませんでした。しかし、夫は、代替案として、探偵に、A氏のDNAサンプルを採取するよう依頼していました。A氏DNAが、妻の性玩具のDNAと一致するか、鑑定するためです。

探偵は、尾行調査の中で、A氏が家族とラーメン店で食事をした時、A氏が使用した割り箸を現場で入手しました。A氏の家族が立ち去った後、探偵は割り箸をチャック付ビニール袋に保存し、現場近くの冷房の効いた車内で保管しました。そして、現場から、バイク便でDNA鑑定のラボに入手した物品を配送しました。

その結果、割り箸から検出されたDNAと、妻の性玩具から出たDNAが一致したという鑑定結果が出ました。因みに、男性がサラダを食べた際に使った紙コップも入手したが、そこからDNAが検出できませんでした。

証拠能力の争い

妻側は、鑑定の対象物である割り箸や大人のおもちゃが、鑑定機関に持ち込まれるまでの間に、完璧に保管されていたかどうかを疑問視しています。保管状態に問題があれば、DNA鑑定結果の証拠能力に疑義があるとして争っています。

ラーメン店で使用した割り箸は、厳密に言うと、ラーメン店に占有権がある。それを無断で領得すると窃盗罪になりえます。ただし、廃棄された後のゴミ箱から割り箸を取得した場合は問題ありません。妻側は、この点も争点です。

違法収集証拠とされた判例

民事裁判での違法収集証拠かどうかの判断は、刑事事件ほど厳格ではないとされる。しかし、違法収集証拠として、証拠能力を否認された

東京地方裁判所平成21年12月16日

夫と子供の面会交流中、妻が携帯電話を子供にもたせたいたろこと、夫が妻の携帯電話から不貞相手との通信記録を勝手にコピーした事案

東京地方裁判所平成10年5月29日

妻が、夫が弁護士との打ち合わせ内容を記載したノートを勝手に持ち出し、浮気の証拠として使った事案

上記事例では、不法行為の立証のために刑事上の違法行為を許容するかどうかが争点となりましたが、裁判所は違法収集証拠として、証拠能力を否定しました。

相手に違法行為があることが分かっているのに、その証拠の出し方で失敗し、相手に落ち度がなかったこととされる。これは、すごく理不尽なことです。

探偵がDNAサンプルを入手する案件

浮気の証拠として、探偵がDNA鑑定用の体液を入手するのは、一般的ではありません。

しかし、男女交際の結果、生まれた子供の父親が誰かをDNA鑑定するため、秘密裏に子供の DNA サンプルを入手する依頼は以前からたまにありました。探偵が、対象者を尾行調査して、ペットボトルやアイスクリームの容器等を採取したり、頭髪等を採取したりします。

交際が破綻した後や、不倫交際の結果、女性側が子供を出産した事例で、女性が男性側に認知請求するためのDNA鑑定があります。また、男性側が、子供の父親が他の男性であると疑っていて、DNA鑑定を希望しているパターンもあります。

ただし、証拠能力に関して訴訟で争いになる可能性があるので、サンプルの入手方法や保存方法に十分な注意が必要です。

探偵の証拠が裁判で使用できるか

調査の相談で、依頼者から探偵の証拠が裁判で使えますか?とよく聞かれます。依頼者が探偵を雇ったのに、裁判で証拠が使えなかったらとうしようと不安になる気持ちはよくわかります。

答えは、簡単ではりません。その質問の定義によって、答えが変わります。

  • 報告書の書式が裁判の証拠として使用できるか、という意味なら、大丈夫です。
  • 証拠映像の品質が大丈夫か、とう意味なら、証拠として使えます。
  • 違法収集証拠にならないか、という意味なら、基本的に大丈夫ですが争われるケースもあります。
  • 証拠収集が成功が保証されているのか、という意味なら、やってみないとわかりません。

調査期間中、相手の落ち度が確認できなければ、依頼者が希望する証拠は収集できないで終わる場合があります。

民事訴訟では、どんな些細なものでも証拠として準備書面に入れることがでます。民事訴訟では、確固とした証拠が出ないなら、どんな嘘をついても平気な世界です。だから、どんな証拠の品質でも提出することはできます。その意味で、探偵の証拠は裁判で使えます。

まとめ

今回紹介している訴訟のように、秘密裏に対象者の体液サンプルを入手する方法はあまり一般的ではありません。

しかし、スポーツ選手のドーピング検査や、パイロット・船員・運転手等の薬物やアルコール依存症の検査等、医療機関や警察機関以外で、科学鑑定が必要とされるニーズがあります。コロナウイルスのPCR検査も科学鑑定の一種です。

将来的には、調査を専門とする探偵業界がこうしたニーズにコミットしていけるようになるといいと思っています。

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